スイートネットワーク海外支部"プリン"が世界中のいろんな場所で出会った甘い(時にはビターな)お話をお届けします。


by pudding-world

カテゴリ:フランス( 21 )

塩バタースイーツの聖地

日本でも2年目のミシュランが発表され、話題になっている頃でしょうか。

フランスでは先日、2009年版ミシュラン発売を前に衝撃的なニュースが発表されました。
ブルターニュ地方の小さな町、カンカルにある三ツ星レストラン「メゾン・ド・ブリクール」が星を返上して近く閉店するという・・・
世界で一番予約が取りにくい店とも言われ、世界中から(そう、はるばる日本からも)グルメと言われる人々が押し寄せるほどの人気絶頂店が突然の閉店。

シェフのオリヴィエ・ローランジェさんは、有名シェフによくあるようにたくさんメディアに出たり各地に支店を出すということもなく、生まれ育った故郷で地元の自然な食材を使って料理に打ち込んでこられました。
そのオリヴィエさんが「肉体的についていかない」と閉店を決意されました。
今後はもうひとつ経営する気軽なビストロの方に力を入れるがミシュランの評価は望まない、とのこと。
私は☆付きのレストランで食事をすること自体に幸せを感じるタイプではありませんが、この土地とシェフには個人的な思い入れがあったため、今回のニュースには驚きました。
でもオリヴィエさんらしいなあ、あっぱれだなあ。と思いながら。

ブルターニュ地方へ行くと、私はとっても幸せな気持ちになります。
きれいな海が目の前にあるというだけでも嬉しくてたまらないのに、大好きな塩バタースイーツがいっぱいあって、もう夢心地。。。
カンカルは、モン・サン・ミッシェルの少し南に位置する海辺の小さな町。
ここに私の大好きなお菓子屋さん「グラン・ド・バニーユ」があります。
オリヴィエさんとシェフ・パティシエのヤニック・ゴーティエさんが共同経営するお店です。
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グラン(Grain)とは 豆や粒を意味する言葉、言わば素材の基本のかたち。
バニラはブルボン産を豆から、バターは隣町サン・マロのボルディエ製(最高においしい!)を使うなど、素材を大切にしたお菓子作りが特徴です。

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ずっしりと存在感あるパウンドケーキはこんがりおいしそうな焼き色。


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マカロンにももちろん塩バターキャラメル味が。


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大好きな塩バターキャラメルは、手で切れるくらいにやわらかなめらか
塩加減とほんのりほろ苦いカラメルのような後味が絶妙です。


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りんごがぎっしり詰まったポメ、
パリパリのキャラメルが香ばしいクイニー・アマン、
看板人気商品、バターたっぷりのガレット・カンカレーズ、
塩バターキャラメル風味のマカロン・・・

どのお菓子も素材それぞれの風味がひきたっていてストレートにおいしい。。。
店名にこめられた素材や基本を大切にする思いがびしばしと伝わってきて、興奮と感動と温かい気持ちでいっぱいになりました。

店内にはサロンも併設されていてお茶を楽しむことができます。
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スペシャルブレンドの紅茶はスパイスが効いた独特の味わい
お砂糖はなんと(カンカル名物)牡蠣の形!
おまけに付けてくれるクッキーがこれまたおいしい。

オープンキッチンではミルフィーユをせっせと作るヤニックさんの姿が見えます。
このお店では生菓子は注文生産のみ、
一番新鮮でおいしい状態で味わってもらいたいとの思いからなのだそうです。
いつかカンカルでこのミルフィーユを食べてみたいなあと長年思い続けていた私は、もちろんばっちりと予約して、憧れのミルフィーユとご対面することができたのでした。
そのお味は・・・
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しっかりキャラメリゼされたパイ生地は驚きのサクサク感!広がるバターの風味!こくのあるバニラたっぷりクリーム・・!
これ以上ないと思うほどにおいしいミルフィーユでした。

これは予約してでも絶対食べたい!
でも・・旅行者にはなかなか難しいものがあるなあ・・とも思っていたのですが、
じゃじゃ~ん。わたくし、すばらしい裏技(?!)を発見しました!

とってもおいしいお話、次回こっそり公開します。


■Grain de Vanille
12,place de Victoire, 35260 Cancale Tel:02 23 15 12 70
定休日:火・水曜
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by pudding-world | 2008-11-20 11:11 | フランス