スイートネットワーク海外支部"プリン"が世界中のいろんな場所で出会った甘い(時にはビターな)お話をお届けします。


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前回お伝えしたザンクト・パウリからもう少し西へ向かうと、アルトナ地区に入ります。
かつてはハンブルク近郊の漁村だったというアルトナは、今では駅前にのびるショッピングストリートを中心にたくさんのお店が集まり賑やかです。
大型チェーン店があるかと思うとギャラリーやインテリアショップなど高感度な店があったり、また少し歩くと地元の人が集まる小さなカフェや商店があって、人々の生活が垣間見られる下町っぽい雰囲気でいっぱい。
港に近くいろんな人種が混在していることもあり、街全体が独特の活気に満ちています。


水曜の午後にはSpitzen広場でビオのマルクトが開かれます。
小規模ながら、野菜、果物、肉、魚の生鮮食品に、手作りのコンフィチュールまで魅力的なお店が集合。
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      スープ屋台「Suppedito」のレンズ豆のスープ。毎週通うファン多数。


アルトナには、こだわり食材のお店も点在しています。
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ティム・メルツァーも常連のイタリア食材屋「PAOLA」。ドアに貼られたザンクトパウリっぽいアートにも注目。

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       チーズやワイン、チョコレートなどファインコスト(珍味・高級食材)の店。

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飴の実演販売が人気の「Bonscheladen」。WM時にはサッカーボールの金太郎飴も登場。


商店街のはずれに、長い長~い行列を発見。
日本以外でこんな行列を見ることは珍しいのでびっくりしながらのぞいてみると、小さなアイス屋さんでした。
子どもからお年寄りまでたくさんの人であふれ、みんなアイス食べつつおいしい笑顔。
「アイスリーベ(直訳すると"アイス愛")」というこのお店、ハンブルク一おいしいアイスと評判の店だったのです。
オーナーはフランツ・ハンザートさん。
約60種類のレシピの中から毎日12種類、その日の天気で作る量を決め、その日に売り切るのだそうです。
素っ気無いくらいシンプルな店には、アイス愛がいっぱいにあふれていました。
お味のほうは・・こりゃ並んででも食べたくなるわ!と唸るおいしさ。
ハンブルク一どころか、私の中では今まででナンバーワンかも!
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ヒムベーレ(木苺)&キャラメルと、パンプルムース(グレープフルーツ)&チョコチップ。特にパンプルムースは忘れられないおいしさ!

ドイツにはイタリアからの移民が多く、アイス屋さんがいたるところにあります。
大人も子どももアイスが大好きで、夏ともなれば街中にアイス片手の人々があふれます。
ドイツで食べるアイスはおいしいうえにとっても安い(1ユーロ以下。イタリアやフランスではありえません。)のがすてき。
ドイツにきたらぜひ、アイスを堪能してくださいね☆


さて。
このブログでは私の個人的な好みから庶民的な店が多く登場してしまうのですが、
ハンブルクは、美食でも名高い街。
特にアルトナの西のエルベ川沿いには、港の景色と美食を堪能できるレストランが並び、有名シェフの店もこの辺りに集中しています。
せっかくハンブルクに来たのだから一度くらいはちょっといい店にも行ってみたいなあ、と思っている人におすすめの一軒をご紹介しましょう。

「Le Canal nouveau」
数年前にシェフがAli Güngörmüs氏に代わってからすばらしく再生、あっという間にミシュランの星を獲得しました。
シェフのルーツを隠し味にくわえた、ちょっぴりオリエンタルな風味も感じられるクリエイティブな料理が魅力です。
かしこまりすぎずオープンな雰囲気で、景色も味も最高!
ランチなら30ユーロほどでいただけます。
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        エルベ川が目の前に広がるとっても気持ちいいテラス席。

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左はシェフならではの1品。ふだんは軽食で食べるファラフェル(ヒヨコ豆ペースト揚げ)が、立派な一皿に。

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ヴァローナのフォンダンショコラ。熱々とろ~っのチョコレートにマンゴーソースが絡んで美味!

気持ちいい場所でいただくおいしいお料理。。。
ほんとうに贅沢なひとときを過ごしました。

ところ変わって、またまたザンクト・パウリ。
やはり私はこちらの方が落ち着くようで(笑
先日、ここでとてもおもしろい体験をしました。
たまたま読んだ記事に興味をひかれて訪ねたあるお店。
日本人の榎本さん(通称エノさん)が切り盛りする寿司バーです。
ビートルズがブレイクしたことでも有名な、世界に名だたる歓楽街レーパーバーンのすぐ近くの路地に、エノさんのお店「カンパイKANPAI」はひっそりとありました。
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      左が「KANPAI」。カウンターだけの小さなお店。隣のスペイン・バーもいい感じ。

40年以上も前にシベリア鉄道で10日もかけて渡独したというエノさんの人生話はとっても濃くて・・食事もそこそこに話しを聞くのに夢中になってしまいました。
一時はハンブルクの街なかで大きな和食レストランを経営していたのが、流れ流れてこんな新宿ゴールデン街みたいな場末に来てしまった、とおっしゃるエノさんですが、私はこのディープな雰囲気がめちゃくちゃ気に入りました。
良心的な価格と場所柄、お客さんもいろいろでじつに濃い!
近所で働く人から地元の若者まで、常連さんたちに愛されているのが伝わってきます。
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       エノさん。店で見続けた人間模様をまとめた本を執筆。出版社募集中です!

話が弾みすぎてなかなか帰れず、恐縮するくらいサービスしてもらったうえ、「モヒート飲みに行こう!」と隣のバーへ連れていかれた私たち。
ディープなザンクト・パウリを肌で感じることができた、おもしろ濃ゆ~い一夜でした。


■Eisliebe
Bei der Reitbahn 2 Hamburg Tel:39 80 84 82

■Le Canal nouveau
Elbchaussee 139 Hamburg Tel:88 12 95 32

■KANPAI Sushi-Bar
Hamburger Berg 25 Hamburg Tel:32 31 84 84
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by pudding-world | 2010-07-30 21:10 | ドイツ
ワールドカップもついに終了。
ドイツ代表は3位となりましたが、その結果以上に素晴らしいプレーをたくさん見せてくれました。
今回は、ドイツのサッカーのお話を交えてレポートしたいと思います。

ワールドカップはドイツ語でWeltmeisterschaft、略してWM(ヴェーエム)といいます。
ドイツ人のサッカーにかける情熱といったらハンパじゃなく、WMの時期は国中がサッカー一色といってもいいくらい。
先日歯医者に行ったらスタッフ全員の制服がドイツ代表Tシャツになっててびっくり。そして先生のマスクにはなんと国旗マークが書かれていました(笑
ドイツ戦の日なんてもう、街中がお祭り騒ぎ。みんな一丸となって応援し、喜びや悲しみを爆発させています。
こんなに皆から愛されて応援されて、選手たちは幸せだなあと思います。

日本ではほとんどサッカーに興味のなかった私も、こちらへきてサッカー観戦が俄然楽しくなりました。
今年の代表チームはほんとうにすばらしかった!主将バラックが抜けてどうなることかと心配されていましたが、今までに見たことないようなチームワークの良さは、新主将になったフィリップ・ラームの影響が大きいというのが大方の意見です。
ラームはドイツチームの良心のような人で、サッカー選手には珍しいほどの社会派。様々な社会的活動に参加したり、自身の資金で財団を設立し、アフリカの子どもたちのためのサッカープロジェクトに取り組んだりしています。

そんな彼の影響もあったのでしょうか。南アフリカをバス移動中に見た貧しい村や人々にショックを受けた選手たちは、何かできることはないかと話し合い、WMのあいだ、試合ごとに子どもたちを招待することにしたのだそうです。
スタジアムでサッカー観戦なんて夢にも見られなかった子どもたちは、どんなに喜んだことでしょうか。
この出来事が、困難な環境におかれた子どもたちに与えた希望ははかりしれません。
サッカーが強いだけでなく、こんなところもドイツ国民が誇りに思えるチームたる所以なのでしょう。
私も今回のWMでますますドイツチームが好きになりました。

WMがないときもドイツの人々はブンデスリーガ(国内リーグ)で盛り上がっています。
今年優勝したバイエルンや、以前高原選手が所属していたハンブルクSVあたりは日本でもよく知られていると思いますが、そのハンブルクに、もうひとつサッカーチームがあることをご存知でしょうか。
今回2次リーグから1次リーグに昇格したFCザンクトパウリ(FC St.Pauli)。サッカー界のなかでは異色といわれるチームです。
なぜ異色かといえば・・・
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シンボルはドクロマーク。昨今何かと人気のパイレーツですが、ザンクトパウリは100年前からこのマーク。
ユニフォームやグッズもサッカーチームとは思えないほどクールです。
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本拠地は歓楽街で有名なレーパーバーンに近い老朽化したスタジアム(※現在工事中)。
ハンブルクでは一般的に、ホワイトカラーの人々はハンブルガーSVのファン、ブルーカラーにはザンクトパウリのファンが多いといわれていますが、街の様子をみるとザンクトパウリの方がより地域に根付き、より深く愛されているように感じます。
ブンデスリーガというと大概地元チームを応援するものですが、ザンクトパウリは地元のファンに熱烈に愛されているのはもちろん、そのパンク精神あふれるスタイルがハンブルク以外でも支持されているという、ちょっと特別な存在なんです。
じつは私も隠れファン。別に隠れなくともいいのですが(笑)
サッカー云々よりも、このあたりの地域もひっくるめてその存在が好きです。

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              ザンクトパウリにチベットの旗。このエリアらしい光景です。

ザンクトパウリから隣のSchanze(シャンツェ)地区にかけては、大資本系チェーン店は無いかわりに、小さなカフェやレストラン、若いデザイナーのアトリエ兼ショップなど個性的なお店がたくさん集まって、サブカルチャーの発信地になっています。
東京でいえば下北沢をもっとのんびりさせたような、ベルリンでいうならプレンツラウアーベルククロイツベルクのような、リベラルな雰囲気がいっぱいのエリアです。
このごっちゃり感と自由でゆる~い空気が私にはとっても居心地良くて、ハンブルクへ行ったらほぼこの辺りで過ごしているといってもいいくらい。

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朝から晩まで賑わっているシュルターブラット通りには、ハンブルクに多いポルトガル・カフェ、新鮮な魚をその場で料理してくれる安食堂、イタリアンやタパスの店などがずら~っと並びます。
私が毎日のように通う(時には日に何度も)のが、ポルトガル・カフェの「Transmontana」というお店。
ポルトガルのオリヴェイラさん一家が営む庶民的なカフェは、朝の賑わいといい、午後の気だるい感じといい、まるごと本物のポルトガルのよう。
ハムやチーズなど好きなだけ具を選べるホットサンドや、手作りのポルトガル菓子がとっても美味しいんです。
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絶品のナタ(エッグタルト)。飲み物はガラオ(ミルクコーヒー)とドイツで人気急上昇のラバーバーショーレ(リュバーブの炭酸飲料)。


シャンツェでケーキを食べるならここ、「Herr Max 」。
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      ミルク屋さんだった建物の古いタイルをそのまま使用。とてもチャーミングな空間。

ドイツ風の伝統的なケーキばかりでなく、小さなタルトやフィナンシェといったフランス風のものやクッキーなどの焼き菓子、チョコレートまで、奥の工房で作られた新鮮なスイーツが並びます。
材料はできるだけビオ、コーヒーはフェアトレードのものを使用。
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             ドイツで定番のリュバーブとメレンゲのケーキ。


安いインビス(軽食店)から各国のレストランまで食事処も充実のシャンツェですが、最近新たなランドマークとなっている超人気店が、ドイツで有名な料理人、ティム・メルツァー氏のレストラン&ビストロ「Bullerei/Deli」です。
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数年前、テレビのクッキングショーに登場したティムは、ドイツに一大クッキングブームを巻き起こしました。
本人も料理もカジュアル&自由なスタイルで、ドイツのジェイミー・オリバーともいわれていますが、私のなかでは日本のケンタロウさんに近いイメージです。

店内はレストランBullereiと、カジュアルなDeliに別れています。
長~い木のテーブルが並ぶレストランもいい雰囲気ですが、オープンキッチンで喧騒が心地いいDeliがとても気に入りました。
相席になった人と自然に話が弾むような、オープンな空間です。
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                Deliの店内。ティム氏も登場。

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名物の薄いピザと、野菜がごろごろ入ったハンバーガー。同行者は、今まで食べたハンバーガーの中で一番美味しい!と絶賛してました。

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上の写真におにぎりが写っているの、わかりますか?日本ではあたりまえのフィルム包装のおにぎりですが、まさかこんなところでお目にかかれるとは!思わず興奮です。
具はトマト&ルッコラ、チキン&コリアンダーなど。さすがはティム。
左上にあるドリンクは、「Chari Tea チャリ・ティー」というビオでフェアトレードのアイスティー。


「チャリ・ティー」もそうですが、「アストラ・ビール」や「フリッツ・コーラ」、「ラバーバーショーレ」など、ハンブルクには個性的な"地ドリンク"が多く、特にシャンツェ地区ではこういったドリンクを置く店を多く見かけます。
いまやコカコーラにも勝る勢いの国民的人気飲料となった「ビオナーデ」は、もともとドイツ南部で誕生しましたが、ハンブルクで人気に火がつき、じわじわと広がっていきました。

地産のものや小さなメーカー、人や環境に優しいもの、誰かの真似ではなくオリジナルなものを大切にするオルタナティブな土壌が、シャンツェの街にはあるようです。


■Transmontana
Schulterblatt 86 Tel:43 18 40 06

■Herr Max
Schulterblatt 12 Tel:69 21 99 51

■Bullerei/Deli
Langerstr 34b Tel:33 44 21 10


♪♪本日の音♪♪
THE BLUE HEARTS
ザンクトパウリにいるとなぜか思い出すブルーハーツ。
大人になってから改めて歌詞のすごさに心を揺さぶられました。
むくむくと元気がでてきます。
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by pudding-world | 2010-07-13 02:00 | ドイツ