スイートネットワーク海外支部"プリン"が世界中のいろんな場所で出会った甘い(時にはビターな)お話をお届けします。


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ボニューから山を越えて10kmほどのところにある「フランスで最も美しい村」のひとつ、ルールマランLourmarin。
この村に一歩入ると、リュベロンの他の村にはない洗練された雰囲気が漂ってきます。
レストランやショップも地元の人向けというよりもこのあたりに別荘を持つパリジャンや富裕層相手と思われるものがほとんどで、とても田舎の村とは思えないスノッブな空気に満ちています。
建物や家並みは趣があって美しく、オリーブ畑やひまわり畑に囲まれてのんびり落ち着いた佇まい。
アンリ・ボスコやジャン・グルニエなど、ルールマランが舞台の作品を残した作家も多く、この地に魅せられたアルベール・カミュは晩年に家を買って移り住み、村はずれの墓地に埋葬されているのだそうです。

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       15~16世紀に建てられたルールマラン城は優雅なルネッサンス様式。

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           村の中心広場にあるカフェにはハイソな雰囲気の人々でいっぱい。

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以前はミシュランの2つ星だったホテルレストラン『ムーラン・ド・ルールマラン』はシェフのエドゥアール・ルベがボニューに移った後、カジュアルなカフェに。

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ムーラン・ド・ルールマランのパティスリー。ジューシーなメロンはプロヴァンスならでは。

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どこかもっと穴場なカフェはないかなあ・・と見つけたのがこの屋上カフェ。開放感があってアペロ(食前酒)の時間にぴったり。

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洗練されたインテリア雑貨で有名な店『コテ・バスティード Cote Bastide』の入口。

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重厚な石造りのコテ・バスティード。まるで優雅な邸宅のようなシックなディスプレイ。

この村を歩いていてもほとんど地元の人らしき人を見かけることはなく、不思議なほど生活の匂いというものが感じられません。
美しい村なのだけど、なんだかちょっと物足りなく感じてしまった私は、庶民の生活感を求めて近隣の村へ向かいました。

まずはアンスイAnsouisへ。
この村もルールマランと同じく「フランスで最も美しい村」に登録されていますが、村というより集落といったほうがしっくりくるような小さな小さな村です。
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            ありました!生活感!(笑)こういうの見ると嬉しくなります。

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           こっちにも!あちこちではためく洗濯物が印象的な素朴な村。

この村には、まるで別世界のようにゆっくりのんびりとした時間が流れています。
昔も今もきっと変わらないのでしょう。
まったく観光化されていない、正真正銘の田舎の暮らしを肌で感じることができます。


お次は、アンスイからわずか5kmのところにあるキュキュロンCucuronへ。
映画の撮影に何度も使われている可愛らしい村です。
村の中心には池の広場があって、まわりにはカフェやレストランが並び人々の憩いの場となっています。
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              池のまわりを囲むプラタナスが水面に映ってきれい。

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           村のおじさんたちがパスティス片手に集う角のカフェでランチ。

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             民家の窓にはプロヴァンスのシンボル、セミの飾りが。

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              この平和な村では、猫ものんびり気持ち良さそう。

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高台にある城跡まで行くと、オリーブの木々の間からリュベロン平野が一望に!

気の向くままに村を散策している途中、素敵な雑貨屋さんや陶器のアトリエをぽつぽつと見かけました。
こんな小さな村なのにレストランも充実しています。
ここに限らず、フランスではどんな辺鄙な田舎の村に行ったとしても、胃袋が満たされないことはまずないでしょう。
地方へ、田舎へ、行けば行くほどフランスの魅力、底力のようなものをよりいっそう感じられるような気がします。
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by pudding-world | 2010-11-30 08:46 | フランス
リュベロン地方の中心地といわれるアプトAptは、小さな村が多いリュベロンのなかでは一番の大きな町。
土曜日に開かれる朝市はフランスのマルシェ百選にも選ばれるほどの規模で、町中にお店と人があふれて活気に満ちています。
この辺りの農作物の集約地とあって、新鮮な野菜に果物、肉に魚、地方特産のはちみつやラベンダーから雑貨まで、ありとあらゆるものが勢揃い。

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町の中心の通り沿いに並ぶ商店にもパティスリーや食材などおいしいものがいっぱい。

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      フルーツ栽培が盛んな地とあって、手作りコンフィチュールの種類も豊富。

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           ハード系が中心のパン屋さん。かみしめるほどに味わい深い。

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     どれもおいしそうで迷ってしまうソシソン。ロックフォールチーズ入りなんていうのも。

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トマトだけでこんなにたくさんの種類が!フランスではクール・ド・ブフ(牛の心臓)と呼ばれるヒダのあるトマトが最近の人気だとか。

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      かごバッグのお店は商品があふれすぎてこんなところにまでディスプレイ(笑)

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店先のラベンダーに惹かれて雑貨屋さんへ入ってみると、奥に量り売りのコーナーが。
大きなガラス瓶に入ったオイルや色とりどりのお酒などがずらり並んでいます。
液体ソープの量り売りまであったのにはびっくりしました。
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              リカーの量り売り。カラフルでとってもきれい。


アプトはあるスイーツでも有名です。
それは果物をまるごと砂糖漬けにした甘い甘いお菓子「フリュイ・コンフィ」。
フランスでは、アプトといえばフリュイ・コンフィ、というぐらいに広く知られています。
フリュイ・コンフィの歴史は古く、プロヴァンスでは中世の頃から作られていたそうです。
あまり豊かでなかったこの地方では、高価なバターやクリームよりもフルーツをそのままいかしたお菓子作りが発達していったようです。
街のあちこちのお菓子屋さんに、メロンやさくらんぼ、オレンジ、アプリコット・・たくさんの種類のつやつや鮮やかなフリュイ・コンフィが並んでいます。
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         なんとサボテンの実までもがフリュイ・コンフィに!(写真右)

街なかのパティスリーでは伝統菓子だけでなくモダンなデザインのケーキも見かけました。
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        真紫色のケーキというのは斬新ですね。フランスならではの色使い。


アプトは観光色はあまり無い町ですが、地元の人々が買い出しに来る日常的風景に混じって、新鮮でおいしいものをあれこれ吟味するのは楽しいものです。
アプトへ行かれるなら、ぜひとも土曜日に☆
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by pudding-world | 2010-11-11 00:12 | フランス