スイートネットワーク海外支部"プリン"が世界中のいろんな場所で出会った甘い(時にはビターな)お話をお届けします。


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新年あけましておめでとうございます。
今年もみんなでスイーツを探求しつつ、LOVE&PEACEでまいりましょう!!

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2011年のお正月は、フランス・アルザス地方の小さな村リボーヴィレで迎えておりました。
ヨーロッパは大雪続きだったのですがこのあたりもすっかり雪に覆われて真っ白!
夏のアルザスもいいですが、冬のアルザスもまたいっそう心に沁みるような趣があります。
とくにマルシェ・ド・ノエル(クリスマスマーケット)が開かれる12月は、アルザスじゅうの町がクリスマス色に染まってとても華やか。
クリスマスマーケットはどこの国でも普通はクリスマス前に終了するのですが、ここアルザスだけは例外で年末まで続きます。
さすがは「ノエルの首都」と呼ばれるアルザス。クリスマスが過ぎてもまだまだクリスマスムードでいっぱい。
年末に向けて新年お祝いムードも加わってどの町もきらきら、いつにも増して輝いてみえます。

リボーヴィレは小さな村ですが、特級クラスのワインやコウノトリの里として知られているため観光客がたくさん訪れます。
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       プレッツェルとサンタさんの飾りがなんとも可愛らしいブーシェリー(肉屋)。

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街角に設置された手作り感たっぷりのクリッペ(キリスト誕生の場面を人形などで再現したもの)。


リボーヴィレは、おいしいお菓子屋さんが充実しているのも魅力です。
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近所のパン屋さんで調達した朝ごはんが思いがけずおいしかった!エクレアとプルーンのタルトにアプリコットのデニッシュ。

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大好きな『ギルグ』の新作は新年ぽく華やか。マンゴとパッション、コクリコ(ひなげし)とピスタチオ、洋梨とチョコレート。個性的な素材の組み合わせも食べてびっくりのおいしさ!

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地元の人々に人気のパティスリー『Vilmain』の新年アントルメ。シンプルなケーキにきのこやワインなど楽しいデコレーション。


夜は一転して、しぃんと静まりかえる村。
近所の人や家族連れで賑わうワイン・シュトゥーべで土地の料理をいただきました。
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        すごいボリューム!シュークルートと、マンステール村のチーズ。
隣席のおじさんと話が弾んで、おすすめのお店をおしえてもらったり、ベラヴェッカ(ドライフルーツとナッツたっぷりの郷土菓子)のおいしい食べ方を伝授してもらったり、しまいにはおじさんの料理(レバーのお団子)まで味見することになったり。
思いがけず楽しく気持ちのよい夜を過ごすことができました。
アルザスでは人の優しさや親切にふれたり、自然と心を通わせられることがたくさんあります。
アルザスを訪れる人はきっと(パリを知っている人はとくに)アルザスのあったかさや素朴さに感激することでしょう。
どこの国でも都会と田舎ではそういうものかもしれませんが、フランスという国は土地によってきっぱりと違うなあと感じます。


私たちが泊まっていたのは、愛するワイナリー『ジャン・ジップ』のお宅。
離れになっているお部屋を借りられるのですが、商売っ気が無いのか、本業のワインで十分成功しているからなのか、安価なうえに(良い意味で)ほっておいてくれるのが魅力です。
年末になると「家族のとこに行くから誰もいなくなるけどよろしく!帰るときは鍵はそのまま置いてって。じゃあね~」と出かけていってしまい、家主のいない家に残されることに。
ここまで大らかでいいの?!とちょっとびっくりしましたが、おかげでゆっくり過ごすことができました(笑)
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口は悪いが気のいいジャンさん。試飲がいつしか酒盛りになり、気持ちよく酔っ払ってしまうのでした。

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夜になってライトアップされたワイナリーは幻想的。やっぱり冬のアルザスはいいなあ。。

大晦日の年越しごはんは、近所の『ラミ・フリッツ』で。
フランスでは大晦日というとたいていのレストランは「大晦日特別メニュー」という一つの決まったコース料理のみの提供で、その内容もフォアグラやエスカルゴにステーキ・・と豪華でボリューム大かつ通常の何倍ものお値段というのが常。
特別でなくていいから好きなものを好きな量だけ食べたい私たちは何軒ものお店に問い合わせましたが、やはりどこも同じ。
あきらめかけたその時、「コム・ダビチュード!うちはいつもと同じよ。」と答えてくれたのがラミ・フリッツだったのでした。
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懲りもせずにシュークルートと、アルザス名物料理のベックオフ(じゃがいもと肉の煮込み)。

アルザス焼きの大きな鍋が運ばれてきて、あまりのボリュームにびっくり。
一人分だとはとても信じられない量で(日本なら3~4人分はあるかも)これはいくら私でもムリ・・と思ったのですが、数種類の肉のエキスがからまったじゃがいもはどこか肉じゃがを彷彿とさせる懐かしいおいしさで、思いのほかたくさん食べられました。
スタッフからも「これならアルザス人になれるよ!」と太鼓判を押されたほど。
このお店のワイン・リストには、嬉しいことにジャンとルイのジップファミリーのものを中心に地産のワインが揃っていました。
料理もワインもおいしく、家族経営のフレンドリーな店に出会えた幸運に感謝!
とくにサービス担当の息子さんは、目が回るほどの忙しさにもかかわらず始終にこにこ優しくて、これぞサービス業の鏡!という人で感心しきりでした。
夜の12時を過ぎると店のあちこちから「ボナネー!(新年おめでとう)」の声。
あったかく平和な空気に包まれた、幸せな夜でした。

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                 冬もいます。コウノトリ。


■l'Ami Fritz
1 Place de l'Ancien Hopital Tel:03 89 73 68 11
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by pudding-world | 2011-01-11 21:03 | フランス