スイートネットワーク海外支部"プリン"が世界中のいろんな場所で出会った甘い(時にはビターな)お話をお届けします。


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今年初めて訪れた中米、ニカラグア共和国。
ニカラグアっていったいどこ?と思う人がたくさんいることでしょう。
私もそうでした。

ニカラグアはこんなところ。。。
北をホンジュラス、南をコスタリカに挟まれた中米の中ほどに位置する国。
湖と火山が多く、火山活動がいまも活発。(今年9月にも大きな噴火あり)
主な特産物はバナナ、コーヒー、カカオ、葉巻、ラム酒など。
世界の最貧国のひとつ。

歴史をみてみると、
その昔、コロンブスに新大陸が「発見」されて以来、スペインによる侵略が始まり、先住民族は奴隷にされたり虐殺されてほぼ絶滅させられる。
スペインから独立も、今度は米国が進出を始め、内紛が続き政治は混乱。
米国子飼いで数々の虐殺行為を行ったサモサが政権を握り、サモサ王朝の独裁政治が43年も続く。
サモサ一家は国家を私物化し、国民総生産の半分を独占。1972年ニカラグア大地震の際には、世界中から送られた義捐金や物資を一家で着服するなど悪行の限りを尽くす。
1979年のサンディニスタ革命で独裁政治が終わるも、米国が仕掛けた内戦によって経済は疲弊してしまう。
1990年に内戦が終わった後も、経済復興は進んでおらず……

そんなニカラグアへ、フランスの友人の結婚式に出席するため行くことになったのでした。
彼の奥さんはニカラグア人。
ニカラグアはとても貧しい国ですが、富裕層は存在します。
新婦の家族はそのわずかな富裕層に属する人たちでした。
私たちは、図らずも最貧国の富裕層という特殊な世界に置かれたために、この国の貧富の差の激しさや人権の無さを痛感することになったのです。

今回フランスからは家族や友人20名ほどが初渡ニカするため、新婦が組んだ2週間の現地ツアーに皆参加することになりました。
ツアーの内容はその価値観を反映したような贅沢なもので、高級ホテルに泊まり、富裕層や外国人旅行者しか行けないような観光地やレストランを専用バスでめぐるというもの。
人々のふだんの生活を垣間見たり、ふれあったりといった、私が旅の醍醐味と思っているようなことはほとんど不可能でした。
彼女としてはニカラグアの貧しい部分は見せたくなかったのかもしれません。
だけど現実は、この国では大部分の人が貧しく、移動中バスの窓からは、屋根も壁もないバラックのような住居や、電気も無い所で生活している人々の姿が見えます。それでいて何事も無かったかのように贅沢な旅をするという状況は耐え難いものがありましたが、表面上は楽しまなければならない立場だったため、悶々としつつ日々のスケジュールをこなした2週間でした。

前置きが長くなってしまいましたが、今回のレポートは、100%受け身のツアー、最貧国の富裕層という特殊な側から見た、ニカラグアのほんの一部だということをご了承いただければと思います。

ニカラグアの首都はマナグア。
ですが、ここには「街」というものがありません。
大地震で壊滅後、ときの独裁者が義捐金を着服してしまったため復興が進まず、今もその爪跡が残っているのだそうです。
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マナグアの丘の上にあるトタンでできた真っ黒な像は、アメリカ軍を撤退に追いやったという国民的英雄、アウグスト・セサル・サンディーノ。

マナグアでは特に、庶民と富裕層の生活の場がはっきりと分けられていました。
ツアー御一行は高級ホテルへ。
周りには何もない下界と遮断されたような場所で、銃を持ったガードマンが立ち、塀には有刺鉄線が。
外は危ないということで外出禁止を言い渡され、ホテルにカンヅメ。
お年寄りや子どももいるし、何より結婚式が控えているので慎重にならざるを得なかったのでしょう。
マナグアでは外を歩くことができなかったため、実際の街の様子は分からずじまいでした。
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いったい何から守られているのでしょう……こちら側がまるで収容所のように感じました。

ニカラグアの主な観光資源は火山。
2週間中、じつに4回の火山登山が用意されていました。
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CherroNegro火山にて。
火山灰でできた山を登り、鉄板で滑り下りるという恐ろしい「火山ソリ」。
小さい岩や火山灰が積み重なってできている山なので、どんどん崩れ落ちていくのです……そこを重い板を担いで、両手足を使って這いつくばって登るのです……本当に危険すぎるんです!!
これっていったい何の罰なんだろう!?と自問してしまいました。
終了後は全身灰で真っ黒。血だらけの怪我人1名。

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登山第二弾のMonbachoでは約5時間トレッキング。
ジャングルの中にはすごい生き物、植物がたくさん。
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野生のばなな!!
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古都グラナダは、ニカラグア屈指の観光地とあって、旅行者相手の小奇麗なレストランやホテルもたくさんあります。
ニカラグアで見た他の場所に比べると格段に豊かな印象。
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ここへ来て初めて、ほんのちょっぴり自由行動を許されました。
自分の足で歩けることの幸せを噛みしめながら、今しかチャンスはないっ!と生活の匂いのする場所を求めて、ごちゃごちゃしたエリアや市場を探検。
床屋に飛び込んで髪を切ってもらったことは、この旅でおそらく唯一の交流で、一番楽しい思い出となりました。
後で新婦に「私の行きつけのセレブな美容院に(結婚式のために)行ってほしかったのに!」と怒られることになるのですが……
私のささやかなレボリューションです。
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ニカラグアのフルーツのおいしさは感動的。とくにマンゴー!
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アボカドもそこいらじゅうにわっさわさとなっています。
ひょうたんみたいに細長いのと丸いのと2種類あるそうですが、どちらもとっても実が大きい!

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ニカラグアの伝統的な料理。
豆ごはんの「ガジョピント」は懐かしい美味しさで、毎日のようにお世話になりました。

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ニカラグアの伝統的なお菓子。
ピンクに色づけされたお菓子は、ココナツを砂糖で固めた「カヘタ・デ・ココ」
牛乳を練ってつくる「カヘタ・デ・レチェ」はザラッとしたキャラメルのような食感で、濃厚なコンデンスミルクみたいな味。

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レストランのデザートいろいろ。
ココナッツとはちみつを使ったプディング(美味!)の他には、チーズケーキやチョコレートケーキなど、大きくてアメリカンなものが多かったです。
食べ物に限らず、ニカラグア(の富裕層の世界)では、いたるところでアメリカの影響を感じました。
実際、マイアミへ移住する富裕層が多いのだそうです。
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売店のデザインは「コカ」か「ペプシ」がお約束のよう。

お菓子好きとして注目すべきは、ニカラグアは良質のカカオの生産地ということ。
カカオ豆を手作業で炒って潰して……というマヤ方式の伝統的なチョコレートづくりを体験しました。

~ニカラグアツアー、後半に続きます~
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# by pudding-world | 2012-10-30 01:24 | ニカラグア
この春夏は公私ともども旅続きでした。
諸事情によりドイツと日本を2往復するというバタバタ月があり、それが終わってほっと一息ついたのもつかの間、今度はキューバ、ニカラグアへ。
何かの修行か?!と思うほど過酷な経験もしましたが、
そのおかげで、いかに自分が恵まれた環境にいるかますます身にしみました。

ドイツ日本2往復はさすがにハードすぎたのか(齢のせいか)途中ダウンしたりもしましたが、それでも中米諸国にくらべればぜんぜん楽だったなあ。。。と今は思えます。
人権と秩序があるって本当にありがたいことです。

平和な国、ドイツと日本の往復日記。
いいところ集めました。
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長崎にて。路面電車で向かったのは平和公園。
何度か訪れたことがあるけど今回どうしても行っておきたかった。

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長崎名物「食べるミルクセーキ」。
かき氷の粒をうんとこまかくしたようなふわっとした食感で、卵風味の懐かしい味。
喫茶店「サン・ウミノ」は系列店が何軒かあるけれど、思いっきりレトロで純喫茶風な仲見世8番街店がいい。
お店のおじさんのたたずまいが何ともいえず、個人的にとってもツボなのです。

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五島列島の海を見下ろす丘にたつ青砂ヶ浦教会。
レンガ造りの外観と美しいステンドグラスが印象的。
かつてキリスト教が弾圧された時代、迫害から逃れて多くの信者が移り住んだ五島列島には、上五島だけでも29の教会があります。
青砂ヶ浦教会をはじめ国の重要文化財に指定されているものもたくさん。
ヨーロッパの壮麗な教会群とはまた違い、こじんまりした素朴な雰囲気で、ほのぼのとした温かさを感じました。

そしてドイツへ。
1週間、取材のため西から北、東へと、「移動」と「食べる」の連続。
私にはもったいないくらいすばらしいグルメの数々を堪能させていただきました。
文字通り体を張ったこの時の成果(記事)は、いつかどこかで掲載されるはずですのでまたお知らせいたしますね。

今回のドイツ最終目的地はライプツィヒでした。
以前こちらの記事でも取り上げましたが、ライプツィヒはバッハやゲーテをはじめとする多くの芸術家たちが活躍した文化の街。
と同時に、東西ドイツ再統一のきっかけとなった市民デモ発祥の地。
そんな気質もあってか、この街には、自由に平和に生きるためのヒントがたくさんつまってるような気がします。

なかでも、芸術村「シュピネライ」には大きな感銘を受けました。
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かつて綿工場だった広い敷地内に100人以上のアーティストのアトリエやギャラリー、小さな映画館などが点在。
自転車屋さんやワイン屋さんまで集まってまるでひとつの村のよう。
平和でオルタナティブな空気が漂うこの村はまさに理想の世界でしびれました。

ライプツィヒは、カフェもすてきです。
古くから通商で栄えたライプツィヒにはコーヒーがいちはやく伝わって、カフェは文化が生まれるサロンとして賑わいました。
街にはコーヒー文化の歴史が感じられる伝統的コーヒーハウスがたくさんありますが、ちょっと変わりどころのカフェでは、ライプツィヒ大学のそばにある「モーリッツ・バスタイ」。
かつて要塞だった建物を学生たちが掘り起こしたというユニークなこの施設。
地下空間はまるで洞窟を思わせますが、とてもオープンな雰囲気。
お茶に、ランチに、飲みに・・・と何度も通いたくなるほど気に入ってます。
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夜はこんな風になったり、夏はテラスで映画やコンサートなどのイベントがあったりも。

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こちらはライプツィヒの名物デザート「クヴァルク・コイルヒェン」。
クヴァルクチーズとじゃがいものすりおろし入りの生地を焼いたパンケーキです。
ふんわりもっちり食感がたまりません。

※私がドイツガイドを務める総合情報サイト「オールアバウト」でライプツィヒ情報をたっぷりご紹介しています。
>>>ライプツィヒのみどころ
>>>ライプツィヒのカフェ、レストラン

そして、ドイツを後にして再び日本へ。
テレビをつけると流行りものがわかるようになっている日本。
今回印象的だったのは、新しい商業施設オープンに合わせた情報番組の多さ。
3週間前も同じ内容のものを見ましたが・・・どのチャンネルでも見事に同じ内容なのがすごいなあ、と。

東京でみつけたオアシス。
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東京都現代美術館の敷地内に設置されたパヴィリオン。
若手アーティストの発表の場になっていて、誰でも自由に見ることができます。
こういうオープンな場所がどんどん増えるといいな。
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一本の樹木をイメージしたというこのパヴィリオン。
中に入るとなるほど、窓から入る光と影の具合がちょうど木陰にいるような感じで心地いい。(この時のアーティストは毛利悠子さん)
美術館のほうの企画展はドイツ人アーティストのトーマス・デマンド展で、ちょっと縁を感じてしまいました。
清澄白河駅の周辺にはギャラリーが集まる倉庫ビルもあったりして、アートめぐりが楽しいエリア。
東京とは思えないのんびりムードにほっとします。

歩いてて偶然みつけた下町っぽさ満点のお蕎麦屋さん。
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名物の「深川 一本うどん」に驚愕!名前のまんま、一本のうどんなのですよ。
うどんの常識を覆すねっちりもっちり食感のうどんを、笑いながら美味しくいただきました。

銀座のデパートでは、催事で出ていた京都の和菓子屋さんが大当たり!
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名物の茶団子もおいしかったけれど、黒糖わらびもちが最高!ツルッとした喉越しが感動的でした。

日本の美味と友人たちにパワーをもらって、1週間後には再びドイツへ。
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デュッセルドルフの「日本デー」にて。
多くの日本人が住むデュッセルドルフで毎年開かれる日本祭りには、日本食から書道にマンガまで、日本文化を紹介する出店が並び、夜には花火大会もあってものすごい人出です。
このお祭りの風物詩ともいえるのがドイツ中から集まるコスプレイヤーたち。
アニメのキャラクターからお姫様風ドレスまで、みんなかなりハイレベルなので感心してしまいます。

遠いようで近い、
近いようで遠い、
ニッポンとドイツなのでした。
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サンウミノ 
長崎市浜町8-13 仲見世8番街2階 TEL:095-824-5815
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# by pudding-world | 2012-08-20 18:26 | 日本
前回の記事では、今年は今までにない暖冬だ~と書いたのですが、やはり甘かったようで……
突然びっくりするほど気温が下がり、これまでにない極寒の日々を体験しております。
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ニュースを見ていても、ハンブルク港に氷が張って入港できないとか、ブルターニュ地方で積雪20cmとか、南仏の空港が閉鎖とか、ヨーロッパのあちこちで異常な寒さが続いているようです。

フランスのアルザス地方では、夜はマイナス20度なんてことも!
そんな凍える寒さのなかで出会った甘いお店は、とてもすてきで、とても温かかったです。
ストラスブールから北へ車で1時間ほど、ドイツとの国境沿いの小さな町、Wissembourgにあるパティスリー『レベール』。
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美しくおいしそうなケーキたち。見た目だけでなく、お味も本当に素晴らしかったです。
ルレ・デセール会員でもあるシェフ、ダニエル・レベール氏みずからケーキを補充していらっしゃいました。
ケーキだけでなく、チョコレート(日本のサロン・ド・ショコラでも紹介されたことがあります)にアイスクリーム、パンにお惣菜まで、どれもがとても魅力的。
週末だったせいもあってか、地元の人だけでなく遠方から訪れるフランス人やドイツ人客がたくさん。店内は身動き取れないほどの人気ぶりです。
お菓子のおいしさはもちろん、目が回りそうな忙しさにもかかわらず、笑顔を絶やさずあくまで親切なスタッフの方たちには頭が下がりました。


Wissembourgからストラスブール方面へ南下していくと、陶器で有名なスフレンハイム村があります。
アルザスの名物料理ベックオフを煮込む鍋や、伝統菓子のクグロフの型など、ぽってりと温かみのあるアルザス陶器の多くがこの村で作られています。
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村にはたくさんの工房があって、それぞれちょっとずつ絵柄が違ったり、なんといっても手作りなのでひとつひとつに味があるんですね。
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伝統的な柄以外にも個性的なデザインの陶器を見つけたり、ちょっとヒビが入ったクグロフ型が1ユーロ!なんて掘り出し物をみつけたり(私は植木鉢として使っています)、工房めぐりは楽しいものです。


昔ながらの伝統が色濃く残るアルザス地方では、お土産物にもこの地方独特のものが多く見られます。
なかでもアルザスのいたるところで見られるのが、コルマール出身の画家ハンジの描いたイラスト。
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大きなリボンにたっぷりとしたスカートの民族衣装の女の子、コウノトリ、クグロフやクリスマスのごちそう……「古き良きアルザス」の生活風景が描かれたハンジの絵は、当時は政治のプロパガンダに使われたこともあったようですが、今ではポストカードにお菓子、食器など様々なハンジグッズが作られ、アルザスを象徴するお土産としてたくさんの人々に愛されています。
観光客に人気の美しい村リクヴィルにはハンジの博物館があって、ありとあらゆるハンジグッズが勢揃い。世界中からファンが訪れます。
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スイートネットワークのウェブショップ「SUITESTORE」では、クグロフが描かれたハンジのポストカードをご紹介中です。
限定販売になりますので欲しい方はお早めにどうぞ。


今日はバレンタインデー。
日本は今年も賑わっていることでしょう。
高級チョコレートでなくとも、愛がこもっていれば素敵だと思います。

好きな人と。友達と。家族と。
温かなバレンタインをお過ごしください。


■REBERT
7,place du Marche aux Choux 67160 Wissembourg Tel:03 88 94 01 66


◆◆お知らせ◆◆
総合情報サイト「オールアバウト」(私はドイツのガイドを担当しています)の震災特別ページに応援メッセージを寄せました。
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# by pudding-world | 2012-02-14 01:41 | フランス
ずいぶんと久しぶりの更新になってしまいました。
こちらを覗いてくださっていたみなさま、すみません。
今回はベルリンから、クリスマスの写真たっぷりめでおおくりしますね。

ドイツは各地でクリスマスマーケット(ドイツ語では"ワイナハツマルクト"といいます)が開催されて、和やかな楽しい季節。
ベルリンで開催されるクリスマスマーケットは、小さいものも含めると何十箇所もあります。
規模も内容もいろいろで、ドイツの伝統的なクリスマスマーケットのほかにも、デザインをテーマにしたマーケットがあったり、「ウムヴェルト(環境)マルクト」という自然や環境に配慮したマーケットが開かれたりするのがベルリンらしいところ。
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こちらは「ドイツで一番美しい広場」といわれているジャンダルメン広場。
ドイツ大聖堂とフランス大聖堂が対になってそびえる広場はほんとうに美しく、市内でもとくに人気の高いクリスマスマーケットです。
入場料が1ユーロかかるのですが、寄付に使われるというのも良いポイント。

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こちらはポツダム広場。
都心の駅の隣にいきなりあらわれる雪山。じつはこれ、タイヤですべるソリ場なんです。
今年は何十年ぶりという暖冬なので(ドイツの冬に太陽があるってすごいこと!)本当のスキー場は雪がなくて大変みたいです。

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丸ごとりんごをチョコレートでコーティングしたスイーツ。
日本の屋台で定番の「りんご飴」もあるんですよ。

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私の大好物は、りんご飴ならぬ「ぶどう飴」。
カリカリ飴と甘酸っぱいぶどうの組み合わせがたまらなくおいしい!

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ドイツを代表するチョコレート・メーカー「リッター・スポーツ」の専門店にはヘクセンハウスも登場。
このお店では、好きなトッピングを選んで自分だけのオリジナルチョコレートを作れるサービスが人気です。

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ミッテ地区で遭遇したかっこいいバイカーズ・サンタさんたち。ちゃんとプレゼントも乗っけているところが素敵。
沿道のお店の人たちもみんな外に出てニコニコしながら手をふっていて、いい光景でした。


ベルリンで一番のカフェ密集地にしてオルタナティブなエリア、私が愛してやまないプレンツラウアーベルク地区で出会ったいいものたち。
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大好きなマウアーパークの蚤の市にて。
ビオの八百屋さんのスタンドでは、りんごや梨のジュースを温めたホット・ジュースが。
じんわりおいしく芯から温まる~
   
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最近ベルリンに登場して話題の「GIVE BOX」。
衣類や本など不要になったものを自由にあげたり自由に持っていけるという、なんとも素敵なアイデア!
とある若者のグループが自発的に始めたそう。
無人のボックスなので、うまくいくかどうかは人の善意しだい。
定着して広まっていくといいな。

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今いちばん心を奪われているスイーツ、黒豆チーズケーキ。
日本人のこだわり料理人が作る和惣菜とドイツ人パティシエが作る和洋折衷スイーツのお店「nazuna」。
最近ベルリンでは、日本人がオーナーの素敵なお店が増えています。


土曜のビオ市場が人気のコルヴィッツ広場ではクリスマスの「エコ・マルクト」が開かれていました。
グリューワイン(ホットワイン)にソーセージ、クレープ、パン……すべてビオのもの。
食品以外でも、手作り雑貨やおもちゃなど、ここに並ぶものは環境に配慮した商品ばかりです。
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ビオのグリューワインと手作り色鉛筆を売るスタンド。ごつごつした木の枝をそのまま生かした素朴さが素敵。

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天使や動物たち、ベルリンのテレビ塔まで!何十種類ものクッキー型。


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レンガ造りの「クルトゥア・ブラウエライ」は"文化の醸造所"という名のとおり、劇場やライブスペース、レストランなどが入ったマルチカルチャーな場所。
こちらのクリスマスマーケットでは、フィンランド風グリューワインなんていう他では見かけないものもありました。
ビオのグリューワインやソーセージなど、ビオの屋台が多いのもベルリンらしいというかこの地区らしいところ。

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パオでできたカフェ。中はぬくぬくあったか~
みんなでまあるくなって座るとますますあったかく感じます。

これはエコですばらしいアイデア!といたく感心したのがこちら↓
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なんとも楽しそうなお2人が座っているのは「湯たんぽベンチ(勝手に命名)」。
薪で沸かしたお湯を循環させて複数のベンチを暖めているのです。
本物のコートも付いているのがユニークですね~
みんなニコニコしていてこちらまで楽しくなりました。

ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」のなかに、
「クリスマスは、やさしい、寛大な、他人のことを考える、楽しい季節です」とあるのですが、ヨーロッパではそれをしみじみと実感します。
毎日クリスマスのような気持ちになれるともっといいのですけれどね。

さて。
今年も残すところあとわずか。
2011年は、私たちみんなにとって、特別な意味を持つ年だったと思います。
私個人的には、次々と辛い事がふりかかった年でもありましたが、それでも、今こうして元気にクリスマスを迎えられることに、しみじみと幸せを感じています。
支えてくれている人、もの、すべてに感謝です。
世の中理不尽なことがあふれているし、これからも太刀打ちできないひどいことが起きるかもしれない。
何があってもぶれない、強くぶっとい心を育てたいものです。

みなさまも
温かいクリスマスと
ラブでピースな新年を迎えられますように。


◆◆ 本日の一冊 ◆◆
『深い河』 遠藤周作著 講談社刊
今年感銘を受けた本のひとつ。初めて読んだ遠藤周作。
キリスト教徒として有名な作家さんだけど、無宗教の私にも共感できる部分がたくさん。
作中の神父は「(キリスト教だけでなく)どんな宗教を持っている人にも神はいる」と言って異端者とされてしまうのだけど、すごくまともな考えだと思う。
すべての宗教家がそうなら、世界はもっと平和になるのでは。
宗教に限らず、自分とは違う人を尊重することが平和に繋がると思う。
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# by pudding-world | 2011-12-21 23:39 | ドイツ
今年の夏、うちのあたりはずっと雨続きで、まるで梅雨のようなお天気でした。
夏はいつやって来るのかな~と心待ちにしていたのですが、気がつけばもう8月も終わりではないですか!
あれれ、もしかしてこのまま秋に突入?!そんなの寂しすぎる……。
せめて気分だけでも「夏」になろうと、今回は夏の思い出に浸ってみたいと思います。

夏の思い出といえば、南仏プロヴァンス。
プロヴァンスについては以前も何度かレポートしましたが、まだまだ紹介しきれていない街がたくさんあります。
そのなかのひとつが、プロヴァンスのなかの都会、エクス・アン・プロヴァンス。
都会といってもそこはプロヴァンス。一日で歩いて回れるくらいの街です。

TGV(フランスの新幹線)の駅があるうえにプロヴァンス的魅力にあふれているエクスは、観光客にも人気の街。
みどころや名物もたくさんあります。

名物その1 噴水
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エクスは「泉の街」といわれるほど、いたるところに噴水があります。その数は100以上というからすごいですね。
プラタナス並木がきれいなミラボー大通りには、「温水が噴出す苔むした泉」なんていう一風変わったものも。
それぞれに個性があるので、噴水ウォッチングしながら街歩きするのも楽しいものです。

名物その2 市場
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プロヴァンスの楽しみのひとつがマルシェ(市場)めぐりですが、エクスのマルシェはとても規模が大きくて見ごたえたっぷり。
エクスでは、食べもの、花、雑貨、アンティーク……と、広場ごとにいろんなマルシェが立つので、見て歩くだけでも一日中楽しめます。

名物その3 カリソン
エクス名物のお菓子といえばこれ!
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アーモンドをすり潰してメロンやオレンジの砂糖漬けを混ぜたエクス銘菓「カリソン」は、しっとり柔らか。どこか和菓子を思い出させる懐かしい食感です。

エクスの街ではいたるところでこのカリソンを目にします。

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市場でも。

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カリソン型のケーキを作っているのは『パティスリー・リーデール』
このお店には、エクス出身の画家セザンヌの水彩画をテーマにしたケーキもあるんです。

名物その4 セザンヌ
エクスといえばセザンヌ、セザンヌといえばエクス、です。
エクスで生まれ、エクスの自然を描き続けた画家セザンヌ。
アトリエや別荘、そして生涯描き続けたサント・ヴィクトワール山……エクスにはセザンヌゆかりの場所がたくさんあります。
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セザンヌゆかりの場所には、歩道にエンブレムプレートが埋め込まれています。

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エクスで一番有名で一番古い(創業1792年!)カフェ『レ・ドゥー・ギャルソン』は、セザンヌにピカソ、ゾラやサルトルも通ったとか。
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いまや観光地のひとつにもなっている名物カフェですが、訳あって私が訪れたのはまだ夜も明けきれてない開店直後(まだスタッフが準備中)。
さすがにお客さんは誰もいませんでした。何しろ朝6時です。
おかげで昼間の喧騒からは想像もつかない独特の雰囲気を味わうことができました。

朝弱い私がどうしてそんなに早起きしたかというと…
ピカソのためでした。
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エクスにゆかりのある画家というとセザンヌが有名ですが、じつはセザンヌを師とよんだピカソも、エクス郊外の山のお城に数年間住んだことがあり、お墓もそこにあるのです。
現在は家族が所有するそのお城が、2009年夏、最初で最後の公開!ということで、限られた入場券を手に入れるために暗いうちから並んだのでした。

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エクス郊外、サント・ヴィクトワール山にあるヴォーヴナルグ城。
お城といってもギラギラしたものでなく、なかはとてもシンプルで質素な印象さえ受けます。
ピカソが住んでいたときのまま、アトリエの絵の具も、ほこりさえも、そのまま残しているとのことでした。
特に印象深かったのは、浴室の壁に描かれた絵と、寝室に掲げられた大きなスペインの旗。
当時スペインのフランコ独裁政権に反対し、スペインが変わるまでは帰らない、と決心していたピカソ……ですが、どこへいても、いつでも故郷のことを強く想い続けていたそうです。

ここへ行くことができて良かった。

ヴォーヴナルグ城は2009年の時点では今後の公開は未定とのことでしたが、今年も夏だけ(
~9/18)特別公開されています。
http://www.chateau-vauvenargues.com


■RIEDERE
67,cours Mirabeau 13100 Aix-en-Provence TEL:04 42 38 19 69

■Les Deux garçons
53,cours Mirabeau 13100 Aix-en-Provence TEL:04 42 26 0051
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# by pudding-world | 2011-08-29 19:27 | フランス