スイートネットワーク海外支部"プリン"が世界中のいろんな場所で出会った甘い(時にはビターな)お話をお届けします。


by pudding-world
6月の最後の週末、ベルリンではいろんなイベントがてんこ盛りでした。
土曜日にはクリストファー・ストリート・デイ(略してCSD)のパレード、
日曜日には女子サッカー・ワールドカップの初戦がおこなわれました。
木曜日はカトリックの祭日(ベルリンやプロテスタント優勢の州では普通の日)だったので連休になる人も多く、街はたくさんの観光客で大賑わい。

b0126715_211059.jpg
CSDのパレードは元々は同性愛者の人権保護を目的としてNYで始まりましたが、今では世界中に広まり、ゲイだけでなく子どもからお年寄りまでみんな一緒になって盛り上がる平和的なお祭りのよう。
政治家や警察官の山車を見たときは、なんて平等でリベラルなんだ!といたく感動しました。

ベルリンでは現市長のヴォーヴェライト氏からして同性愛者ということを公言しており、市民の支持率も高い人気者です。
「ベルリンは貧しいけれどセクシーな街だ」という市長の名言があるのですが、まさにその通り!ベルリンをうまく表しているなあと感心しました。
セクシーというのは性的な意味ではなく、魅力的・クールというような意味で使われ、市長の発言以来ドイツでは流行語になったほど。こんなかっこいい市長でベルリン市民は幸せだなあ。
産業も少なく失業率も高いベルリンはたしかに貧しい街(首都でありながら物価もドイツ1安いくらい!)だけど、文化やアート、音楽……どこにも真似できない自由でオルタナティブな魅力にあふれるセクシーな街です。

そんなベルリンを代表するエリアのひとつがプレンツラウアーベルク。
以前スイートネットワークでも紹介したカフェの密集地でありますが、その後も続々と個性的なカフェやショップが増殖中です。
おいしいパティスリーもいくつかできました。
b0126715_2381215.jpg
2008年にオープンした「Werkstatt der Süsse」はベルリンではまだ珍しいフレンチ風のパティスリー。
リッツ・カールトン出身のGuido Fuhrmann氏の作るスイーツは見た目も美しく独創的。どれもハッとするようなおいしさです。

b0126715_3103552.jpg
プレンツラウアーベルクのカフェ密集通り、カスターニエンアレーのショップにて。原発反対マークのポスター。
「ATOMKRAFT? NEIN DANKE (原発?ノーサンキュー)」と書かれたこのマーク、ドイツでは頻繁に目にします。
コルヴィッツ広場のBIOマルクトでもこの通り↓
b0126715_313935.jpg


今や観光客の間でも有名なプレンツラウアーベルクですが、あまりの人気に家賃が高騰。元々住んでいたアーティストや学生たちがお隣のフリードリヒスハインやクロイツベルク地区に移動したせいでトレンドもそちらへ広がり、最近では以前はちょっと危ないエリアといわれていたノイケルン地区も注目されています。
先日、このノイケルンでとっても素敵なカフェに出会いました。
b0126715_2532947.jpg
レトロなインテリアのかわいらしいカフェ「ルディマリー」。
棚には手作りの雑貨、カウンターには子どもがお小遣いで買えるような小さなお菓子が並んでいます。
b0126715_2535491.jpg
奥には子ども部屋があっておもちゃも完備。
公園の前とあって、親子連れで賑わっていました。
ベルリンのカフェの多さ、個性の豊かさにはいつも感心させられますが、おしゃれなカフェでもモダンなカフェでも、造りものっぽくない自然さ、かっこつけてないところに魅力を感じます。


ここのところ文化強化月間かというくらいアートに触れる機会が多くありました。
ベルリンで特に印象的だったのは新博物館。
ネフェルティティの胸像があまりにも有名で、これを見るために訪れる人がたくさんいます。
古代エジプトを中心とした展示物もすごかったけれど、特に心に残ったのが戦争時の銃弾跡がそのまま残った柱や壁。
b0126715_413079.jpg


それともうひとつ、ハンブルガーバーンホフ。
戦争で破壊された駅舎を再建した現代美術館です。
好きなアーティスト、リチャード・ロングの特別展があったので行ってきました。
b0126715_327990.jpg
「サークル」がテーマの壮大な展示に圧倒されました。
偶然にも写真に写った女の子のバッグが日の丸!このバッグ、ベルリンでチャリティー販売されていたもので、街で何度も見かけました。

※リチャード・ロングの展示は7月31日までです。



■Werkstatt der Süsse
Husemannstr.25

■Rudimarie
Weichselstr.34
[PR]
# by pudding-world | 2011-07-04 03:20 | ドイツ
前回からうんと時間があいてしまってすみません。
いろいろと考えるところありますが・・ゆっくり続けていきたいと思います。
よろしければ今後ともどうぞよろしくお付き合いくださいませ。


所用で南ドイツへ行ってきました。
ビールにソーセージ、陽気な人々・・・”日本人がイメージするドイツ”がいっぱいつまったバイエルン地方です。

久しぶりのミュンヘンでは、街じゅうを歩きに歩いてカフェ取材。
b0126715_2246104.jpg
白ソーセージにプレッツェル・・・バイエルン!なマジパン菓子。

b0126715_22515056.jpg
5月のお菓子屋さんは虫だらけ!てんとう虫やこがね虫は春のシンボル、幸運のシンボルなのです。

いろんなタイプのカフェをみましたが、個人的に印象深かったのがヴィクトリアン市場の近くにある「Schmalznudel」というお店。
b0126715_2223876.jpg
ミュンヘンで知らない人はいないといわれる名物おやつがここに。
行列ができるなんてドイツでは珍しいこと。みんな何のために並んでいるかというと・・・
b0126715_22253880.jpg
揚げパンです!
揚げたてのふわふわもっちり生地がしみじみおいしい。
揚げるそばからどんどん売れていきます。
地方によって「シュマルツヌーデル」や「クラプフェン」と呼ばれる南ドイツの名物おやつ。
この後も行く先々で出会うことになります。

b0126715_22425867.jpg
日本で一番知られているドイツの観光スポットといえば、ノイシュヴァンシュタイン城ですね。
お城そのものも見ごたえありますが、なんといっても大自然に囲まれた立地が最大の魅力だと思います。(写真右奥の山にへばりついているお城です)

ここから車で2,30分ほどのさらに田舎の牧草地に、”奇跡の教会”といわれるヴィース教会があります。
b0126715_235971.jpg
質素な外見からは想像できないきらびやかなロココ世界に圧倒されます。
b0126715_2319188.jpg
教会の売店で揚げパンに再会。隠れた名物なんだそうですよ。


ノイシュヴァンシュタイン城への拠点の街となるのがフュッセン。
b0126715_17375552.jpg
パステルカラーのかわいい街。
ドイツ観光の王道ルート「ロマンティック街道」の終着点でもあり、日本人観光客には特に人気です。
この街と日本との友好関係の深さをあちこちで感じることができました。
b0126715_17581514.jpg
街の薬局では”チャリティー歯ブラシ”。ひとつ1ユーロで、日本に寄付されます。
こんな遠いところで…思わずじぃんときてしまいました。
ドイツではあちこちでいろんな形でチャリティーが行われています。
私も自分なりにできることをやっていきたいと思っています。細く長く。

フュッセンの観光案内所では、今回の震災をうけて日本へのメッセージが貼りだされていました。
なんと日本語で、です。
以下全文を記載します。

◆◆◆◆◆◆◆

親愛なる日本の皆さま、

今回の東日本大震災は、私たちにとってもこの上ない衝撃であります。
犠牲となられた方々、またその方たちのご家族、ご親戚、ご友人の皆様に、心より哀惜の意を表します。

私たちは、現地での救済活動、また復興活動の流れを追っており、日本の皆さまが、力強くこの災難を乗り越えられますことを信じております。
また、被災地で活動をされておられる方々、原子力発電所内で大変困難な作業をされておられる技術者、自衛隊、消防関係の方々には、感嘆の思いであります。
日本の皆さまと共に、私たちも、出来る限り早急に状態が収拾しますことを、心よりお祈り申し上げます。

私たちフュッセン市は、日本の皆さまが、力と勇気、そして確信を持たれ、前進されることを祈っております。
私たちの心は、皆さまと共にあります。

◆◆◆◆◆◆◆
[PR]
# by pudding-world | 2011-06-01 19:41 | ドイツ
2月に入り、日本ではバレンタインデーに向けてますます盛り上がっている頃ですね。
ヨーロッパではバレンタインデーの存在すら知らない人も多いのですが、一応は「大切な人を想う日」という位置付けで、お祝いする際にはパートナーへお花を贈るというのが一般的のようです。
バレンタインデーにチョコレート、というのは日本のお菓子屋さんが考えた日本独自のイベントですものね。

そんなかんじでこちらではバレンタインデーは何事も無く過ぎていくのですが、ここはひとつ日本人らしく(?)チョコレートで盛り上がってみたいと思います。
題して「おうちでサロン・デュ・ショコラ in アルザス」!!
ストラスブールを中心に、アルザス地方のおいしいショコラを集めました。

Christian クリスチャン (ストラスブール)
b0126715_19592158.jpg

ケーキもおいしい『クリスチャン』ですが、スペシャリテはなんといってもショコラ。
スパイスやフルーツなど様々な風味を調和させて奥深い味わいを生み出す技には脱帽です。
ジャマイカのチリがピリッときいたスモーキーで男性ぽい「ジャマイカ」、クエッチ(この地方特産のプラム)のガナッシュにスペキュラス風味を加えた「インディアンの夏」。
フランボワーズのガナッシュにラベンダーとローズで風味付けした華やかなショコラの名は「自由」。
小さな一粒のなかに物語がこめられているかのように様々な世界(味)が広がります。
フェアトレードのショコラを取り入れているのもすてきです。


Kubler キュブレー (ストラスブール)
b0126715_2041985.jpg

浅見シェフのいらっしゃる『キュブレー』は、日本の催事でも紹介されていますね。
ストラスブールにあるお店は、とてもフランスらしい、しっかり地域に根ざしたお店です。
クラシックな雰囲気のなかにも個性的なお菓子がいっぱい。
ショコラも、アルコールのしっかりきいた古典的なものからモダン系ガナッシュまで幅広く揃っています。
苺やライチ、バナナといったみずみずしいフルーツ風味のショコラが特に好きです。


THIERRY MULHAUPT ティエリー・ミュロップ (ストラスブール)
b0126715_2023355.jpg
        ハート型ショコラやバラのギモーブを詰め合わせたバレンタイン商品。
b0126715_2012137.jpg

「カシス」「バルサミコ」「ローズ」・・・とひとつひとつの素材をフィーチャーしたシンプルなショコラたちは、風味をきかせつつもカカオを主役にした上品な味わい。
形も味もすっきりと洗練されていてクールな印象です。
ここでは唯一「バレンタイン向け商品」をみかけました。
日本語のパンフレットもあったりして、ある意味とても日本に近い店かもしれません。


GILG ギルグ (マンステール、リボーヴィレ、コルマール)
b0126715_2052120.jpg

チーズで有名なマンステール村に本店がある『ギルグ』は、田舎とは思えないモダンなパティスリー。
ショコラの素材使いにも工夫が見られ、アルザスワインを代表するゲヴュルツトラミネール風味(マンステールチーズ型)や、とろとろの塩キャラメルや、ごまたっぷりのショコラなど、楽しいラインナップです。


JACQUES ジャック (ミュールーズ)
b0126715_2063922.jpg

アルザス地方南部の街ミュールーズにある『ジャック』は、スイーツ好きにとっては憧れのパティスリー。
ルレ・デセール元会長のオーナーの元で修行したパティシエは数知れず。
ジャックのお菓子は奇をてらったものが無く、ごくごくシンプルなものばかり。なのにどれも味わい深く強い印象を残すのは、素材の良さ(バターはエシレ、チョコレートはヴァローナ)と丁寧な仕事の成せる技でしょう。
写真はチョコレートがふんだんに使われているプティ・フール。
オレンジ風味のフロランタン、カカオ感たっぷりのコロネ、マカロンなどなど、スイーツの中では地味な位置にいるプティ・フールのひとつひとつにも丁寧な仕事がされていて感激しました。

・・と、こんな感じでひっそりとチョコレート祭りを開催してみたものの。
このところヨーロッパはアラブ諸国のニュースでもちきりで、その様子をみているとどうしようもなくもやもやしてしまいます。
人々が命がけでデモをしているその時に、かたやチョコレートを並べて食べ比べなんてしている私のなんと幸せでのんきなことか!
正直なところ、食の仕事に関わるようになってからはますます、そして海外に出ていろんな国や人々を知れば知るほどそのあまりの環境の不公平さに、私の中である種の罪悪感のようなものが大きくなってきています。
チョコレートひとつとってみても、様々な問題をかかえたカカオ生産地について考えると心穏やかではいられません。
それでも、最近はビオやフェアトレードがどんどん注目されてきているし、シェフのなかにも産地と協力して独自のカカオを栽培する人もでてきたりと、ちょっとずつ良い方向へ、消費者も生産者もハッピーになれる方向へ向かっていると思うのです。
秋に開催されたパリのサロン・デュ・ショコラでは「Ethic 倫理」をテーマに、オーガニック、サステナブル、フェアトレード、といったことがクローズアップされました。(※日本版サロン・デュ・ショコラは違うテーマです)
日本でも「チョコレボ」というすてきなキャンペーンがあります。
チョコレートによるLOVE&PEACEなレボリューション。
―「人と地球にやさしいチョコ」がどこでも気軽に買えて、原料のカカオをつくる人も、チョコを作る人や売る人も、そしてそのチョコを楽しむ私たちも、みんながハッピーになれる世界をつくること。― を目標に2006年から活動を続けています。

チョコレートに限らず、その商品が手元に届くまでの背景に興味を持つこと(環境が侵害されていないか、不当な搾取が行われていないか・・)、
消費者である私たちひとりひとりの意識で、世界は変わっていくと思います。



チョコレートレボリューション「チョコレボ」
http://www.choco-revo.net/

■Christian
10,rue des l'Outre 67000 Strasbourg Tel:03 88 32 04 41

■Kubler
29,avenuedes Vosges 67000 Strasbourg Tel:03 88 35 22 27

■Épice et Chocolat(ティエリー・ミュロップのショコラ専門店)
5,rue du Temple Neuf 67000 Strasbourg Tel:03 88 32 43 80

■GILG
60,Gran'Rue 68000 Colmar Tel:03 89 23 96 84 (コルマール店)

■PATISSERIE JACQUES 
50,Avenue d’Altkirch 68100 MULHOUSE Tel:03 89 44 27 32


                     ◆◆ 本日の1冊 ◆◆
b0126715_2354826.jpg

『世界がもし100人の村だったら』池田香代子著 マガジンハウス刊
とてもシンプルで、大切なことがいっぱいつまったお話。
忘れないように、時々開いています。
世界各国で翻訳されていますが、なんとフランス版には英語ではなく日本語が併記されているのですよ。わがやでは日仏の友人たちへの贈り物として定番化しつつあります。
原訳者の中野裕弓さんのページ
[PR]
# by pudding-world | 2011-02-04 00:01 | フランス
新年あけましておめでとうございます。
今年もみんなでスイーツを探求しつつ、LOVE&PEACEでまいりましょう!!

b0126715_23281099.jpg

2011年のお正月は、フランス・アルザス地方の小さな村リボーヴィレで迎えておりました。
ヨーロッパは大雪続きだったのですがこのあたりもすっかり雪に覆われて真っ白!
夏のアルザスもいいですが、冬のアルザスもまたいっそう心に沁みるような趣があります。
とくにマルシェ・ド・ノエル(クリスマスマーケット)が開かれる12月は、アルザスじゅうの町がクリスマス色に染まってとても華やか。
クリスマスマーケットはどこの国でも普通はクリスマス前に終了するのですが、ここアルザスだけは例外で年末まで続きます。
さすがは「ノエルの首都」と呼ばれるアルザス。クリスマスが過ぎてもまだまだクリスマスムードでいっぱい。
年末に向けて新年お祝いムードも加わってどの町もきらきら、いつにも増して輝いてみえます。

リボーヴィレは小さな村ですが、特級クラスのワインやコウノトリの里として知られているため観光客がたくさん訪れます。
b0126715_23294663.jpg

b0126715_23343362.jpg
       プレッツェルとサンタさんの飾りがなんとも可愛らしいブーシェリー(肉屋)。

b0126715_23345651.jpg
街角に設置された手作り感たっぷりのクリッペ(キリスト誕生の場面を人形などで再現したもの)。


リボーヴィレは、おいしいお菓子屋さんが充実しているのも魅力です。
b0126715_19182078.jpg
近所のパン屋さんで調達した朝ごはんが思いがけずおいしかった!エクレアとプルーンのタルトにアプリコットのデニッシュ。

b0126715_23452951.jpg
大好きな『ギルグ』の新作は新年ぽく華やか。マンゴとパッション、コクリコ(ひなげし)とピスタチオ、洋梨とチョコレート。個性的な素材の組み合わせも食べてびっくりのおいしさ!

b0126715_23522386.jpg
地元の人々に人気のパティスリー『Vilmain』の新年アントルメ。シンプルなケーキにきのこやワインなど楽しいデコレーション。


夜は一転して、しぃんと静まりかえる村。
近所の人や家族連れで賑わうワイン・シュトゥーべで土地の料理をいただきました。
b0126715_003732.jpg
        すごいボリューム!シュークルートと、マンステール村のチーズ。
隣席のおじさんと話が弾んで、おすすめのお店をおしえてもらったり、ベラヴェッカ(ドライフルーツとナッツたっぷりの郷土菓子)のおいしい食べ方を伝授してもらったり、しまいにはおじさんの料理(レバーのお団子)まで味見することになったり。
思いがけず楽しく気持ちのよい夜を過ごすことができました。
アルザスでは人の優しさや親切にふれたり、自然と心を通わせられることがたくさんあります。
アルザスを訪れる人はきっと(パリを知っている人はとくに)アルザスのあったかさや素朴さに感激することでしょう。
どこの国でも都会と田舎ではそういうものかもしれませんが、フランスという国は土地によってきっぱりと違うなあと感じます。


私たちが泊まっていたのは、愛するワイナリー『ジャン・ジップ』のお宅。
離れになっているお部屋を借りられるのですが、商売っ気が無いのか、本業のワインで十分成功しているからなのか、安価なうえに(良い意味で)ほっておいてくれるのが魅力です。
年末になると「家族のとこに行くから誰もいなくなるけどよろしく!帰るときは鍵はそのまま置いてって。じゃあね~」と出かけていってしまい、家主のいない家に残されることに。
ここまで大らかでいいの?!とちょっとびっくりしましたが、おかげでゆっくり過ごすことができました(笑)
b0126715_023519.jpg
口は悪いが気のいいジャンさん。試飲がいつしか酒盛りになり、気持ちよく酔っ払ってしまうのでした。

b0126715_0434253.jpg
夜になってライトアップされたワイナリーは幻想的。やっぱり冬のアルザスはいいなあ。。

大晦日の年越しごはんは、近所の『ラミ・フリッツ』で。
フランスでは大晦日というとたいていのレストランは「大晦日特別メニュー」という一つの決まったコース料理のみの提供で、その内容もフォアグラやエスカルゴにステーキ・・と豪華でボリューム大かつ通常の何倍ものお値段というのが常。
特別でなくていいから好きなものを好きな量だけ食べたい私たちは何軒ものお店に問い合わせましたが、やはりどこも同じ。
あきらめかけたその時、「コム・ダビチュード!うちはいつもと同じよ。」と答えてくれたのがラミ・フリッツだったのでした。
b0126715_049330.jpg
懲りもせずにシュークルートと、アルザス名物料理のベックオフ(じゃがいもと肉の煮込み)。

アルザス焼きの大きな鍋が運ばれてきて、あまりのボリュームにびっくり。
一人分だとはとても信じられない量で(日本なら3~4人分はあるかも)これはいくら私でもムリ・・と思ったのですが、数種類の肉のエキスがからまったじゃがいもはどこか肉じゃがを彷彿とさせる懐かしいおいしさで、思いのほかたくさん食べられました。
スタッフからも「これならアルザス人になれるよ!」と太鼓判を押されたほど。
このお店のワイン・リストには、嬉しいことにジャンとルイのジップファミリーのものを中心に地産のワインが揃っていました。
料理もワインもおいしく、家族経営のフレンドリーな店に出会えた幸運に感謝!
とくにサービス担当の息子さんは、目が回るほどの忙しさにもかかわらず始終にこにこ優しくて、これぞサービス業の鏡!という人で感心しきりでした。
夜の12時を過ぎると店のあちこちから「ボナネー!(新年おめでとう)」の声。
あったかく平和な空気に包まれた、幸せな夜でした。

b0126715_0484177.jpg
                 冬もいます。コウノトリ。


■l'Ami Fritz
1 Place de l'Ancien Hopital Tel:03 89 73 68 11
[PR]
# by pudding-world | 2011-01-11 21:03 | フランス
何十年ぶりという大雪が続いているヨーロッパ。
外は一面、真っ白な世界です。
b0126715_093083.jpg

雪のない場所で育った私は、ちょっとそこまで歩くだけでも滑ったり転んだりと一苦労なのですが、こちらの人々は雪が大好き。大人も子どもも嬉々として散歩に繰り出します。
クリスマス前の華やかな街にハラハラ舞う雪はとても趣があって、クリスマスマーケットもいつにも増して賑やかです。


先日、ドイツ・アイフェル山地北部にある小さな町、モンシャウのクリスマス市に行ってきました。
モンシャウは山あいに開けた集落のような小規模の町で、日本のガイドブックにはほとんど載っていないのですが、古い街並みはおとぎの国のように可愛らしく、近隣では人気の観光地です。
私も何度か訪れたことがあったのですが、冬は初めてのことでした。
真っ白な山々を抜けてやっとのことでたどり着くと、小さな町は人であふれんばかり!
b0126715_1554348.jpg

b0126715_0101186.jpg

第二次世界大戦の戦禍を免れたモンシャウには、昔のままの木骨組みの家々が連なる古い街並みが残っています。
国境地域でもあり、すぐそこは歴史にも残るほどの激戦地だったといいますから、奇跡的なことですね。
ドイツ語、フランス語、オランダ語、英語・・と様々な言語が飛び交う現在の平和な町を見ていると、ほんの数十年前の悲劇がうそのよう。
辛い過去を教訓に、相互に歩み寄り、平和への努力を続けている欧州の進歩にはあらためて驚愕させられます。
わが国への期待もこめて、アジアにもがんばってほしいと願わずにはいられません。

さて、クリスマス市を探検してみましょう。
b0126715_1582499.jpg
             まずはグリューワインであったまって・・

ソーセージにシャンピニオン、ライベクーヘンにレープクーヘン・・・とクリスマス市ではどの町でもたいがい定番の屋台が出ているものですが、モンシャウでは他では見かけないちょっと珍しい屋台もありました。
b0126715_21240.jpg
                農家直送、山羊チーズのお店。


フランスからの屋台が集まる一画では、アルザスのコンフィチュール、オーベルニュのソシソン、プロヴァンスワインで作ったグリューワインなどなど、魅力的なラインナップ。
b0126715_272911.jpg
           フルーツが豊かなアルザス地方の手作りコンフィチュール。

b0126715_212951.jpg
           フィグ、きのこ、ロックフォール入りのソシソンを購入。どれも美味!


モンシャウの町には、職人の技が光るおいしいお店が点在しています。

モンシャウの名産といえば、マスタード。
「Senfmühle」では、昔ながらの伝統的な製法で様々な種類のマスタードが作られています。
わがやで白ソーセージを食べる時は、ここのはちみつ入りマスタードが欠かせません。
c0123995_16552251.jpg
      工場に併設されたショップでは20種類ものマスタードを試食できます。


店の外まで良い香りが漂っている自家焙煎のコーヒー屋さん「Wilhelm Maassen」。
1862年にコーヒー焙煎を始めた曾曾お祖父さんのフィロソフィーをしっかり受け継いでいるすてきなお店です。
c0123995_16575588.jpg
          豆の選別も手作業という、今の時代では貴重すぎるご主人に感動。


コンディトライには、この地方の名物お菓子「レープクーヘン」が並びます。
スパイス入りの硬いビスケットのようなレープクーヘンは、クリスマス菓子の定番。
ヘクセンハウス(お菓子の家)もこのレープクーヘンで作られます。
b0126715_2175133.jpg
               クリスマスらしい華やかなディスプレイ。


私がモンシャウに行ったら必ずすることのひとつが、高台に登って町の全景を眺めること。
雪に足を取られながらもがんばって登って良かった~と思うような景色がそこに!
b0126715_2017319.jpg

クリスマスマーケットのほのかな灯りがぽわんと浮かびあがります。
あたりはすっかり暗くなってますます寒く、じっさい手も足も感覚が無いくらいに冷たくなっているのに、その光景はなぜか暖かさを感じさせるものでした。
ヨーロッパでは、目が覚めるような派手なイルミネーションも、街じゅうに明るいクリスマスソングが流れることも無く、静かに、厳かにクリスマスを迎えます。
b0126715_20172195.jpg


みなさんも楽しいクリスマスを!
そして良いお年をお迎えください。

HAPPY CHRISTMAS (War is over)
and
HAPPY NEW YEAR !!


■Historische Senfmühle
Laufenstr. 116-124 52156 Monschau  Tel: 02472/2245

■Caffee-Rösterei Wilhelm Maassen
Stadtstr. 24 52156 Monschau Tel: 02472/8035880
[PR]
# by pudding-world | 2010-12-24 02:15 | ドイツ